Magnolia Tech

いつもコードのことばかり考えている人のために。

「PHPカンファレンス小田原」へ行ってきた

phpcon-odawara.jp

たぶん人生で一行もPHPを書いたことが無いのですが、「PHPカンファレンス小田原」へ行ってきました。

会場は、小田原駅前の、おだわら市民交流センター「UMECO」。

これまた人生初めての小田原駅でした。


会場に登場した梅丸くんが、随所で盛り上げてくれました。でも連続稼働時間が50分と制限があるので、梅丸くんの稼働時間の限界に合わせてLTが2部構成になっていたのが面白かったです。


発表は、以下の4つをがっつり聞きました。あと、LT全部見ました。

fortee.jp

fortee.jp

fortee.jp

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特に、id:cakephper さんの発表での、カンファレンスはいつまでも続くわけではない、というメッセージは印象に残りました。PHPのイベントが2020年に激減した様子を改めて見せられると、突然終わっちゃうんだよなーと感慨深くなりました。

あとは、いわゆるカンファレンスの廊下での会話が色々と学びがあってよかったです。最近よくお話をする人、最近知り合った人、みんな会場に居て、PHPerの勢いと、コミュニティの温かさを感じました。


オープニングからクロージングまで全部居たカンファレンス、というのも結構久しぶりだし、ちょっと遠出して参加する、というのも非日常感が有りました。

なによりスタッフ陣のみんなに楽しんでほしい、という気持ちが特に強かったイベントだなと感じました。

この熱量を、文章で表現することは難しいので、みんなどんどんカンファレンスへ行って、直接感じましょう

来年の開催は未定のようですが、また有るといいなって思いました。

大吉祥寺.pmの一般参加者、ボランティアスタッフの募集を開始しました

素で投稿先のブログを間違えてしまいましたが、まぁいいかとここに残しておきます マジでこんなスピードで埋まると思ってませんでした

皆様には感謝しかないです


kichijojipm.connpass.com

7月13日に開催される大吉祥寺.pmの一般参加者、ボランティアスタッフの募集を開始しました。

しかし、既に募集開始から1日と経たずに当初用意した150席が埋まってしまい、追加で50席を用意したものの、それも埋まっていて、今登録しても補欠登録になります。申し訳ないです。

また、ボランティアスタッフについても当初募集の人数は埋まっています。

まだ開催まで3ヶ月ありますので、キャンセルが出たり、もしかすると若干数追加の座席を開放するかもしれませんので、ご興味のある方はぜひ参加登録をしておいてください。


引き続き、4月下旬にはトーク、LTの公募を行い、5月中旬には決定し、タイムテーブルを公表いたします。

前夜祭、懇親会なども計画していきますので、続報は、吉祥寺.pmのXアカウント(https://twitter.com/kichijojipm)をチェックおいてください。


まだ現段階では何一つ企画内容も明らかになっておらず、「吉祥寺でイベントが開催される」以外の情報が何も無い段階でここまで皆さんの参加の意思を示していただいたことには感謝しかありません。

開催をお楽しみに。

Object Oriented Conference 2024に参加してきた

ooc.dev

カンファレンスがオフラインに帰ってきた中でも、最大イベント「Object Oriented Conference 2024」に参加してきました。

それぞれのトークや、LTの感想は色々なところで出回ると思いますので、個人的なことだけ。


コミュニティに関するLTをやってもよい、という話だったので、珍しく吉祥寺.pmを宣伝するLTをやってきました。

speakerdeck.com

増田 亨さんにご挨拶した際に、吉祥寺.pmを良いイベントだと褒めてもらったのが凄く嬉しかったですね。

あと、会場で吉祥寺.pmを知っている方に挙手いただいたら、かなりの数の方の手が上がったので、それが嬉しかった。長く続けたかいが有りました。


会場では数限りない「オンラインでの交流は有っても、リアルに会えなかった方々とたくさんご挨拶ができました。

そしてサインも頂いてしまいました。

宝物にします!


オフラインにはオフラインの、オンラインにはオンラインの良さがありますが、やっぱりみんなで直接会って、いろんなことを話すのは自分の中に確実に残る「ナニカ」が有りますね。このコミュニケーションの密度をやっぱりみんな待っていたんだなって思いました。

「実用git 第3版」...読み・書き・そろばん・バージョン管理

14年ぶりに改版されたgitの解説本、「実用git」を読みました。

もう日常的にgitを使うようになって10年以上経つので、初めて触れた頃に何で戸惑っていたのかは覚えていないけど、例えばGitHubとの連携を取っても意外とgitがどうやってファイルを管理しているのか、コミットがどうやって管理されているのかといった内部構造や、設計思想(すべてをハッシュ値で識別する)をしっかり理解していないと使いこなすのが難しいな、という記憶がある。

所謂「git入門本」ではなく、「gitの機能解説本」なので、いきなり初心者の方がこの本を読んでgitを学ぼうとするのは無理がある。しかし、一つ一つの機能が丁寧に解説され、さらにすべてのメッセージに対して日本語訳を一緒に掲載しているところが素晴らしいところ。リファレンスとしても普段使わない機能の学習にも最適。また、監訳注も充実していて、周辺知識のフォローに余念が無い。

特に、コミットのグラフの読み方が分からないと、本当に手も足も出ない、みたいな状態になることが多いのだけど、その辺がしっかり解説されているのが良かった。

branchのデフォルト名称がmainに変わろうとしていたり、switchというサブコマンドが導入されたりと、最近のバージョンでの変更もしっかりフォローされている。

ベテランの人たちは、今更読んで新しい使い方を発見するみたいなことはあまりないかもしれないし、完全な初心者が入門するために使う本でもないけど、一家に1冊有ると安心できる、そんな定番本だと思います。

僕らがカンファレンスへ行く理由2024...「Ya8 2024 - ヤパチー 令和六年最新版(仮)」へ行ってきた

「Ya8 2024 - ヤパチー 令和六年最新版(仮)」のday1に参加してきました。

このヤパチーをどんなイベントなのか、表現するのが非常に難しいのですが、おおよそ以下のやりとりで分かって頂けるかと思います(ハイコンテキストな表現)。

会場では技術カンファレンスらしいトークを聞いたり、紅茶を飲んだり、けん玉やったり、初めましての人も含めてみんなとお昼ご飯に行ったり、懇親会に参加したりしました。

筋トレと有酸素運動、というテーマのディスカッション?も非常に楽しめました。また運動を再開しないとな、と思いました。

スポンサーブースも無いし、ノベルティも無いし、特定のテーマも無いし、公式な懇親会も無いし、必ずしもトークのテーマも技術的なものばかりではありませんが、そこにはカンファレンスの楽しさの全てが有りました。


blog.magnolia.tech

ここからはコロナ禍に入る前、2019年に書いた「僕らがカンファレンスに行く理由」の続きのエントリです。

昨年の12月にオフラインの「吉祥寺.pm」を4年ぶりに開催しましたが、他の方の開催するカンファレンスへの参加は出来ずじまいでした(自分が行きたかったカンファレンスが、東京以外での開催が多かった、という事情もありますが...)。

今回のヤパチーでは、コロナ禍以前には各種勉強会や、カンファレンスでお会いしていた方々に久しぶりにお会いすることができました。みなさん、相変わらず元気そうで何より。

そして、コロナ禍以降、オンラインで知り合えた方々と実際に会える機会でもありました。また、これも久しぶりにカンファレンスの懇親会に(ホストとしてではなく)イチ参加者として参加して楽しむことができました。

前回の「僕らがカンファレンスに行く理由」では、「登壇者の思考の過程が辿れること」を理由に挙げていました。それは登壇者と直接お話をしたり(ご本人の登壇後の感想を聞く、というのも含めて)、質問することも含めて単にスライドを見る以上に、深く背景も含めて理解することができることにあると考えたらからです。

その気持ちは全然変わりませんが、思いがけず通りかかりに聴いた話がすごく興味深かったり、知り合いの知り合いと繋がるきっかけができたり、「お昼ご飯一緒にいいですか?」みたいな会話から始まるつながりも有って、やっぱり人とつながっていくことの大切さを実感しました。

カンファレンスには行った方がいいし、楽しんだ方がいいし、そのためには積極的にコミュニケーションを取りに行った方がいい。

僕がカンファレンスに行く理由は、「そんな楽しもうと思った人がどんどんつながっていって、より楽しめてる場にでききるから」ということに尽きますね。


というわけで、ヤパチーは、主催のuzullaさん始め、運営に関わった方、登壇された方、参加された方、みなさんに感謝しかない最高のイベントでした。次回が有るのか無いのかわかりませんが、とにかくみんなカンファレンスに行った方がいい、楽しんだ方がいい。

さて、2024年7月13日は「大吉祥寺.pm」も開催されます。みなさん、お楽しみにね。


あと、会場のココネリホールの近くに有った「アジ好きですか?」というお店が最高でした。こんな美味しいアジフライ、食べたことがなかったです。また行きたい。

『データモデリングでドメインを駆動する ――分散/疎結合な基幹系システムに向けて』”基幹システム”とは何か、どう作るのか、ということへの道標を示してくれる1冊

著者の杉本啓様より献本いただきました。


「基幹システム」……よく考えると最近だんだんと聞く機会の減ってきたキーワードです。たまにメインフレーム上で動くCOBOLで組まれた基幹システムが負債になっている、といった比較的後ろ向きな話題の文脈で出てきて、あまり「攻めた」話題の文脈では出てこないイメージがあります。

本書は、この「そもそも基幹システムとは何か?」、その基幹システムの中心にある「帳簿」とはどんな役割を果たすのか?それらを支える「データモデル」はどのようなもので、どのような設計になるのか?といったことが、長年経営管理システムを作ってきた経験に裏打ちされた知識をもとに分かりやすく解説されます。

この手の、業務システムの設計の考え方、「要件に沿って設計する」以上の解説がなかなか出回らず、それぞの現場で「秘伝のタレ化」した固有のノウハウに基づいて開発が行われることがほとんどなので、本当にこの本は貴重なノウハウが詰まっています。


さて、一度「基幹システム」をキーワードに戻ります。「基幹システム」というキーワードで検索すると、NTTコミュニケーションズのサイトがトップに出てきて、ここにはこんな解説が書かれていました。

【徹底解説】どこよりも詳しい基幹システムのすべて | NTTコミュニケーションズ

基幹システムとは、「販売管理」「在庫管理」「会計」など企業がビジネスを遂行するために必須である業務を効率化ためのシステムです。「基幹」という言葉が分かりづらくしていますが、受発注管理や販売管理、生産管理、在庫管理、会計業務を行うためのシステムと理解して良いでしょう。

おそらく何を以てその組織の「基幹」なのかは、定義がバラけてしまうと思うのですが、その企業の主たる関心ごとを管理するシステム、と言えます。

特定企業のシステムの完全オーダーメードシステムか、特定のパッケージに長く関わることはあっても、「基幹システム」と呼ばれるものをいくつも満遍なく経験するというのはなかなか無いのではないでしょうか。


ちなみに最初に「そーそれそれ」と思ったのは、第3章「基幹系システム設計のアプローチ」に書かれているデータモデルに関する考察。

伝統的な?設計アプローチとして、よく行われている以下の二つのアプローチ(数限りなく見てきた)

  • 帳票/画面といった「ユーザーインタフェース(UI )」の設計を起点とするデザイン
  • データベース設計(DB)の設計を起点とするデザイン

この二つに対して、「データモデル」を使って帳簿をデザインすべきではないか、というのが本書の主張。ここが本書の肝であり、本書を通じて一貫して語られている部分です。

昔、DDD本を初めて読んだ時に感じた「んーなんか言いたいことは分かるけど、具体的に設計に落とすところが見てみたいんだよなー、なんか一番肝心なところがぼやかされている気がするなー」という疑問に対する答えがここにありました。

ちなみに、著者杉本さんの「ドメイン駆動設計に対する考え方、スタンスは、ちゃんと後半に「データモデルとドメインモデル」という章をまるまる割いて書かれていますので、そちらも必読です。


という訳で、特定企業の経営管理システム、アプリケーションや、特定パッケージだけに慣れている方にとって、その視点を変えたい、拡張したい、といった危機感が有る人にはめちゃめちゃオススメの1冊です。というか、なんとかこれ30年前くらい前にタイムスリップして出版されないですかね、ダメですかね。過去に遡って読ませたい人がたくさん居るんですけど!!

一方で、この本の価値が分かる、というか、この本を一読して、「これは自分に絶対に必要な本だ!」と最初から気づく人は決して多くは無いのではないか?というところも感じました。「今、ちゃんとやっているよ?」という正常性バイアスの中から一歩踏み出して、より良い設計のために、どんな視点を獲得すべきか?そういう気付きのためにも色々な人に読んでほしいと思います。