Magnolia Tech

いつもコードのことばかり考えている人のために。

技術書典17で『電子カルテの開発を支える技術 ~ モダンな技術で再発明する ~』という本をオンライン購入した

techbookfest.org

都合により現地には行けなかったのだけど、オンラインで『電子カルテの開発を支える技術 ~ モダンな技術で再発明する ~』という本を購入した

(必死の我慢力により、購入は全部で3冊に押さえた、現地に行ってたら確実に10倍買ってたと思う、危険が危ない)

複雑なビジネスロジックの設計の話が大好き!テスト大好き!みたいなことばかりいつもポストしているので、『第3 章プロパティベーステストを武器にドメイン知識を形にする』が一番気になりました

なるほど、実際の複雑なビジネスロジックにプロパティベースドテストを適用するって具体的にこうするのかーという実例が分かりやすく載っていて非常に参考になります...というか、このまま商業誌に載せてほしい程、有益な記事だと思いましたので、みんな買って読もう!!

著者の方に感想が届いたらしい...良かった!

iCloud Driveにターミナルからアクセスする

日常的なメモはObsidianを使っている

obsidian.md

なんとなくジャンルを分けたフォルダを用意しておいて、あとはひたすらタイトルの前に日付を付けたタイトルのファイルを作って色々なメモを放り込んでいる

日付をタイトルの前に付けておくことでソート順が保証される...今の時代にどうなの?とおもったものの、結局一番これが使いやすかった

なんだか『「超」整理法』みたい


これまで完全にデスクトップアプリからしか使っていなかったのだけど、NeoVim用のプラグインが有ることが分かった

github.com

これを試そうと思って、「そういえば、そもそもiCloud Driveってターミナルからどうやってアクセスするんだろう?」と思って調べてみると、以下のパスとのこと

~/Library/Mobile\ Documents/com\~apple\~CloudDocs

(/Volumes配下じゃないのはなぜ?という疑問もあるけど)

確かにターミナル上で、このディレクトリに移動するとiCloud Driveの中身が見える...しかし何かがおかしい...ディレクトリが足りない...

Finderからはアプリ専用のディレクトリが見える...

Keynote
Numbers
Obsidian
Pages

しかし、上記のディレクトリに移動しても見えない...

ひとつ上の階層に移って分かりました

例えばKeynoteディレクトリは以下のパスで移動できました

~/Library/Mobile\ Documents/com\~apple\~Keynote/Documents

他のApple製ソフトも同じです

com\~apple\~Numbers/Documents
com\~apple\~Pages/Documents

Obsidianも有りました

~/Library/Mobile\ Documents/iCloud\~md\~obsidian/Documents

というわけで、ターミナルからiCloud Driveにアクセスするときは、パスに気をつけましょう、という話題でした

しかし、明らかにアプリ内からしかアクセスしないパス名に空白を混ぜるのはマジでどういうセンスなんですかね...

Ossan.fmというポッドキャストにゲスト出演した

ossan.fm

先日お会いした人に「お久しぶりですね」と言ったところ「最近ポッドキャストによく出ているから久しぶり感がない」と言われ、なるほどそういう効果も有るのか、と感心しました

さて、そんなポッドキャスト出演ですが、今回はOssan.fmというポッドキャストにゲスト参加しました

Ossan.fmは、nagayamaさんとchris4403さんの二人がゆるゆると喋るポッドキャストで、いつも色んな引き出しが有るなーと感心しながら聞いています

そんなOssan.fmに、chris4403さんと自分の喋りが似ているのでは?という方からのお便りがきっかけでゲスト出演が実現しました

Ossan.fmを聞き始めたキッカケも、chris4403さんと自分の喋りが似ている、と言われたことがきっかけだったのですが、果たして結果はどうでしょうか?

始まる前に、30分の2本撮りと聞いて、そんなに喋れるものかな?と思っていたのですが、終わってみれば2時間近く収録にかかっていて、二人の引き出し方の上手さに感動です

今回は前半で、次回は後半が公開されると思いますので、ぜひ聞いてください

また、ほかのポッドキャストの出演のお誘いもお待ちしておりますので、ぜひ宜しくお願いします

『わたし史上、最高のチューニング』というイベントに参加してきた

【ハイブリッド開催】わたし史上、最高のチューニング - connpass

2024/10/29に株式会社DELTAさんのオフィスで開催された『わたし史上、最高のチューニング』というイベントに参加してきた

スライドへのリンクはこちら

speakerdeck.com

speakerdeck.com

RE: 光を超えるためのフロントエンドアーキテクチャ

以下、感想

顧客が本当に必要だったもの - パフォーマンス改善編 by そーだい

チューニングには仕様を変える、削るのが有効、というお話...確かにそれはそう

というか、特に根拠もない、誰も使っていない機能のために消耗するのは誰も得をしないので、価値のあるところにフォーカスしようぜーという話だと理解しました

当然何でも仕様が削れる訳でもなく、必要な機能は必要なので

ただ、現実的に「よく考えると要らない」「他のサイトでも見かけたから入れた」「ちょっと便利だとおもった」みたいな理由で要望される機能はたくさんあるので、きちんと話し合って「本当に実装する必要が有る?」という対話を続けていくのが大事ですね

「最高のチューニング」をしないために / hack@delta 24.10 by fujiwara

チューニングの歴史...ディスクがボトルネックになっていた時代から始まり色々なチューニングの歴史...からの負荷試験をしっかりやって問題を事前に刈り取りましょう、という話に入っていく流れ

そして、最後の...教訓「誰もなにもしていないのに突然死ぬことはある」はあまりに分かりみが深い...

ほんとマジで何なの?って思うことは日々有りますよね

でも事前に準備していたことは必ず効いてくるので、「出たとこ勝負だ!」とならないように気をつけていきましょう

RE: 光を超えるためのフロントエンドアーキテクチャ by mizchi

webにおけるレスポンスタイムが、どんな要素で構成されていて、どこにどれくらいの時間がかかるのか、アプリケーションに残された時間はどれだけあるのか...

流れるような説明で、大学の授業感がすごかった

ほんとに分かりやすいし、「自身の経験からくる知識」感がよかった

その後の懇親会で話している内容も良かったなー

懇親会

それなりに会場に知っている方もいらっしゃったのだけど、割と意識的に知らない人に声をかける、という行動をとってみた

吉祥寺.pmというイベントをやっています、という自己紹介でとりあえず話のきっかけを作ることができる点は続けてきてよかった

でも用意していたはずの大吉祥寺.pmステッカーを配り忘れるという痛恨のミス...修業が足りない

あと、写真もあまり撮っておらず、この辺も修業が足りないと痛感した

そんなに記憶力は良くないぞ!

二次会

パウリさんに幹事になってもらって近くの居酒屋へ さすが日々金曜日を生き抜いている方は違うぜ!という幹事力

よく考えたらテックイベントの二次会で渋谷の居酒屋に入って、終電を気にしながら飲む、というのも久しぶり(5年ぶり?)だなーと思って、なんだか懐かしくなった

カンファレンスも帰ってきたけど、こんな勉強会が終わった後に、特に決めてないけど、その場の流れでざっと飲みに行っていろいろな話をする、というのが完全によみがえった気がする


というわけでイベント本編、懇親会、二次会と、久しぶりにテックイベントのフルコースを堪能したので、楽しいひとときを過ごすことができました

開催してくれた株式会社DELTAさんには感謝です!

YAPC::Hakodate 2024のスポンサーをされている会社と聞いて、あ!と思い出しました)

JJUG CCC 2024 Fallへ参加してきた

ccc2024fall.java-users.jp

なぜか縁が無く参加しなかったJJUG CCCへついに参加してきた

当日行くことにしたので、午後からの参加

以下の3つのセッションへ参加

  • マイクロサービスとクラウド時代のワークフローシステムについて
  • 静かに変わってきたクラスファイルを詳細に調べて楽しむ
  • map関数の内部実装から探るJVM言語のコレクション: Scala, Kotlin, Clojureコレクションの基本的な設計を理解しよう

あとは企業ブースを回ってお話したり、会場でご挨拶したりと楽しく過ごしました

やはりイベントごとに色が有って、PHP Conferenceとも YAPCとも違う雰囲気がいいですね

すそ野が広いJavaのイベントだけ有って、より使う技術、周辺技術に関する話が大部分を占めているなーという印象

この辺、キーノートで印象的な締めを作る流れがあるYAPCともちょっと違う感じがして興味深かったです

意外と会場に知っている人も多かった(YAPC::Hakodateで会った人で集合したり)ので、また次回も参加します

写真を全然撮ってなかったのは失敗!

『秋の旬なアーキテクチャLT会』というイベントで「ビジネスロジックと例外」というタイトルで発表してきました

speakerdeck.com

吉祥寺.pmや、設計ナイトでもたびたび登壇されている工藤由美さんの主催による『秋の旬なアーキテクチャLT会』というイベントに誘われたので、招待枠、ということでLTしてきました

秋の旬なアーキテクチャLT会


「旬なアーキテクチャ」、ということでもっとミドルウェアとか、サービスとかそういう話をした方がいいのかなーとも思ったのですが、以前から何度かブログにも書いている「コードに色はない」という話を膨らませて、「通常」パターンと、「例外」パターンを分離しないと、「例外」パターンは増え続けて全体を圧迫するよ、意識的に設計しようね、という話でまとめてみました

感想をお待ちしております

次回予告を載せていますが、前回の登壇から6年経っていることが判明したので、次回は6年より短くなるように頑張ります


主催の工藤由美さん、スポンサーの株式会社キッカケクリエイション様、このような登壇の機会をいただき、ありがとうございました

普段、自分のイベント運営に時間を使うので、なかなか人前でイベント運営以外のテーマで話すことも少ないのですが、今回はお誘い頂いたので登壇しました

『モダンエルダー』を読んで50代以降のキャリアを考える

YAPC::Hakodate 2024 前夜祭でおこなわれた、「必ず来る未来?IT業界での50代をどう過ごす?」という座談会を現地で聞く機会が有った

その座談会を聞きながら、ふと、「上下関係を定義しないと人間関係が作れない人」が居るなぁということを考えていた

先輩と後輩、年齢が上か下か、役職が上か下か、取引関係における発注者か受託者か(本来は対等なはずなのに)...その人のなりの”上と下”の価値観に基づくコミュニケーション...

その関係性が維持されているうちはよいとして、その関係性が維持できなくなったとき...たとえば、その組織を離れたとき、定年を迎えたとき、年下の部下だった人が上司になったとき...受発注関係が無くなったとき...

おそらくそんな転機が早ければ50代、遅くとも60代にはやってくるとして、そのときにその人はどう振る舞うのか?そんなことを考えながら座談会を聞いていた

(ちなみ、座談会に出られていた3人はどちらかと言うとそんな価値観から遠い人たちだな、とも思って聞いていた)

座談会の中で何冊かの本が紹介されていて、その中でも書名から気になってその場で注文し、帰宅してから読み始めたのが『モダンエルダー』という本

エアービーアンドビーに第二のキャリアとして、50代で参画したチップ・コンリーが、その自身の経験と、類似の経験を持つ人たちに取材して書かれている

50代を超えて自身のキャリアチェンジをどうやってやっていくか?年下の人たちとどうやって人間関係を作っていくか?尊敬される、頼られる存在でいられるか?

そんなことが語れている


この本で定義されている「モダンエルダー」は以下の5つの知恵を示しているとされている

  1. 優れた判断力
  2. 本物の洞察
  3. 心の知能指数(EQ)
  4. 俯瞰的な思考力
  5. 奉仕の心

これは冒頭で出てきた「上限関係に基づく価値観」とは完全に逆だなーと思って読んでいた

ある日突然自分の振る舞いを変えることもできないから少しずつ変えていくしかないのだけど、果たして自分にここに書かれているようなキャリアチェンジができるか...あと2周くらい読んで考えてみようと思った