Magnolia Tech

いつもコードのことばかり考えている人のために。

『プロダクトマネジメントのすべて』はたしかに”すべて”だった

まず単純に、これだけ多岐に渡る題材を一冊にまとめているところが凄い。

プロダクトを考え、作り上げて、世に出す上で必要なことが全部書かれている。知財とかうっかり忘れがちなところまで全部!

ただ、ここに書かれていることをなぞることがプロダクトマネジメントではなく、プラクティスを頭に入れつつ、自分たちが置かれている状況に合わせて考え、判断し、行動することがこの本の”正しい活かし方”なんだな、とも思った。

結局は「プロジェクトを成功させたい」という強い思いが有って、必要な権限を持っていて、意思決定ができる人が成功する・したプロジェクトには必ず居て、でもその人に必ずしも明確な役職名がついているわけでもない中で、こうやって”プロダクトマネージャーというロールである”、という定義を改めてすることで、”周りの”見方が変わるはず。

あとはここに書かれていることが全部できる、等しくできる人はいないと思うので、自分がプロダクトマネージャーとして振る舞うとき、自分がプロダクトマネージャーを任命する際に、どこまで周りの人に「支えてもらうか」「支えさせるか」、その濃淡を付けるときに非常に役に立つなと思った。

「自分が読み飛ばしてしまった」ページに興味を持つ人を探す、という観点。

全部を、過剰に、求めてはいけないのです。

というわけで、プロダクトマネージャーになる人/なりたい人、プロダクトマネージャーを任命する人、プロダクトマネージャーを支える側の人、色々な立場の人が読むといいな、と思いました。