Magnolia Tech

いつもコードのことばかり考えている人のために。

Meraki Goを導入したらApple Musicへつながらなくなったが、ルータのIPv6の設定を有効にしたらつながった

タイトルで全部言い切っているんだけど、先日Meraki Goを導入したらApple Musicにつながらなくなったので、その解決までの道のり。

blog.magnolia.tech

普通のウェブサイトへの接続とか、特に動作がおかしいとかもなく普通に使っていたんだけど、よく見るとApple Musicが反応しなくなっている。

別のアクセスポイント経由では普通につながる。

Meraki GoではブリッジモードとNATモードが有り、最初NATモードになっていたのでリブートしてブリッジモードに変更したことが原因かな?と思ったけど、ちょっと違う。

[https://documentation.meraki.com/Go/Meraki_Go-When_Bridge_Mode_is_not_Available_(Auto_NAT)/jp:embed:cite]

macOSのネットワーク設定で変えられるところと言えばIP v6くらい。試しにLocal-Link mode(LANの外にIP v6を使わない)に変更してみると…繋がる!

しかし、iOSには同様の設定は無い…

一瞬Meraki GoがIPv6を上手く扱えないのかと疑ったけど(Meraki GoのアプリにはIPv4のアドレスしか表示されないので)、さすがにドキュメントを読むとフルサポートと書かれている。

普段全然アクセスしないフレッツのルーターにログインしてみると、IPv6のPPoEが切断状態になっている!というか、IPv6のPPoEの設定ができたんだ…

これを有効にしたところ、Apple Musicにつながるようになった。

しかし、以前のWi-Fiルータもブリッジモードでしか使っていなかったのに、この差はいったいなんだったんだろう…

Scalaのコンストラクタのフィールドを取得する

コンストラクタのフィールドを得る方法について

import scala.reflect.runtime.{universe => ru}
import ru._

class Person(val name: String, age: Int, blah: List[Int])

object ReflectionTest {
  def main(args: Array[String]): Unit = {

    def generate[T](implicit tag: TypeTag[T]): Unit = {

      val typeSymbol          = typeOf[T].typeSymbol            // 型のSymbolを得る
      val constructorSymbol = typeSymbol.asClass.typeSignature.decl(termNames.CONSTRUCTOR).asMethod // コンストラクタ

      val list = constructorSymbol.paramLists(0)  // Listが空の時は、def test = {}みたいな定義が行われているとき

      // https://stackoverflow.com/questions/27473440/scala-get-constructor-parameters-at-runtime
      val params = list.reverse.foldRight(Map(): Map[String, ru.Type])((p, a) => {
        a + (p.name.decodedName.toString -> p.typeSignature)
      })

      params.foreach { p => println(p) }
    }

    generate[Person]
  }
}

コンストラクタメソッドからオブジェクトを動的に生成する

一つ前のエントリの続き

次はcase classではなく、普通のクラスを生成する

import scala.reflect.runtime.{universe => ru}
import ru._

class Person(val name: String)

object ReflectionTest {
  def main(args: Array[String]): Unit = {


    def generate[T](implicit tag: TypeTag[T]): T = {

      val typeSymbol          = typeOf[T].typeSymbol            // 型のSymbolを得る
      val constructorSymbol = typeSymbol.asClass.typeSignature.decl(termNames.CONSTRUCTOR).asMethod // コンストラクタ

      val mirror = scala.reflect.runtime.currentMirror            // 現在のミラーを取得する
      val cm = mirror.reflectClass(typeSymbol.asClass)            // Class Mirrorを得る

      val constrcutorMirror = cm.reflectConstructor(constructorSymbol)

      constrcutorMirror("John").asInstanceOf[T]  // 実行する
    }

    println(generate[Person].name) // 生成したオブジェクトが得られる
  }
}

Scalaでリフレクションを使って、与えられた型情報から動的にオブジェクトを生成する

Scalaでも動的にオブジェクトを生成したいですね、そうですね。

早速リフレクションを使って動的にオブジェクトを生成します。

以下、覚え書き…もう少し効率よくできる気がする。

import scala.reflect.runtime.{universe => ru}
import ru._

case class Person(name: String)

object ReflectionTest {
  def main(args: Array[String]): Unit = {


    def generate[T](implicit tag: TypeTag[T]): T = {

      val typeSymbol          = typeOf[T].typeSymbol            // 型のSymbolを得る
      val companionSymbol     = typeSymbol.companion            // コンパニオンオブジェクトのsymbolが取れる
      val companionType       = companionSymbol.typeSignature   // symbolからコンパニオンオブジェクトのTypeが取れる
      val applyMethodSymbol   = companionType.decl(TermName("apply")).asMethod  // applyメソッドのmethodSymbolを得る

      val mirror = scala.reflect.runtime.currentMirror            // 現在のミラーを取得する

      val mm = mirror.reflectModule(companionSymbol.asModule)     // オブジェクトのmodule mirrorを取得する
      val im = mirror.reflect(mm.instance)                        // module mirrorのインスタンスからinstance mirrorを取得する
      val methodMirror = im.reflectMethod(applyMethodSymbol)      // instance mirrorからmethod mirrorを取得する

      methodMirror("John").asInstanceOf[T]  // 実行する…applyメソッドなので、戻り値はAnyに入ったオブジェクト…型を指定して返す
    }

    println(generate[Person]) // 生成したオブジェクトが得られる
  }
}

Cisco Meraki Goを買った

普段は2万円くらいのCisco Meraki Goがタイムセールで16,400円になっていたのと、いろいろとポイントが溜まっていたので買ってみた。

f:id:magnoliak:20200328142820j:plain

Meraki Goは、Ciscoのスモールビジネス向けのWi-Fiアクセスポイント。カフェみたいなところでのWi-Fiサービスとか、SOHOとかでの導入を想定した製品っぽい。

www.cisco.com

リセラーが限定されてて、Amazon経由でしか買えないところが従来のCisco製品と違うところ。また発売当初はサブスクリプションモデルになっていて毎年費用が発生するビジネスモデルだったけど、いつの間にかそれもなくなって、ハードウェアを買えばずっと使えるように変わっていた。

というわけでCisco製品としては珍しく(?)個人ユースでも全然問題なし。CiscoWi-Fiアクセスポイント、デザインがいいので個人でも欲しいけどコントローラが別途必要だったり、そもそもとても高価だったり、ライセンス購入が必要だったりとビジネスユース向けの提供形態なのでとても手が出なかったけど、このMeraki Goはその辺のハードルの高さを全部排除しているのがCisco製品としては新しい試み。

WiFiアクセスポイントとしては、以下のようなスペックで、凄く速いわけでもないけど、手元のMacBook Proがアンテナ2本しかないモデルなので特に不満は無し。Touch Barモデルのようにアンテナ3本のモデルの場合は要注意。

WiFiアクセスポイントにルータ機能いらなくない?ってずっと思ってたので、ちょうど良い機能感。

マニュアルもわかりやすくて、設定用のアプリを見ながらやればOK。

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PoEにも対応しているし、壁掛けにも対応しているので、割と置き場に困らない。しかも壁掛けに必要なパネルもネジも付属しているオールインワン型。

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ネットワークにつないで、スマホの専用アプリからネットワーク名とパスワードを設定すれば、すぐにつながる。転送量などの利用状況もアプリから確認できる。

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最近の家庭用Wi-Fiアクセスポイント、どれもごっついアンテナがついてて「ちょっとねー」っていうデザインなんだけど、Meraki GoはとにかくデザインがちゃんとしていてPoEも対応しているし、壁掛けもできる自由度が有る点が良い。

値段はもう少し安いといいけど

上記のモデルは屋内利用専用だけど、屋外利用モデルも有る。これはさすがに個人ユースでは使わない気もするけど。

2020/3/30 追記

LAN上に有るはずのNASが見えなくなったので、アレ?と思ってたらMeraki GoがNATモードになってて独自のIPアドレス体系になっていたことが判明。デフォルトはブリッジモードのはずなのに。

以下の記事を参考にリセットしたら直りました。ちょっと分かりづらかったかも。

nwengblog.com

Scalaでapplyメソッドを引数に期待しているところにコンパニオンオブジェクトをそのまま渡しても良い

Spray-JSONのソースを読んでて、まぁそりゃそうかと思ったけど、こう書けるのかって改めて思ったので残しておきます。

scala> case class Person(name: String, age: Int)
defined class Person
scala> def test(constructor: (String, Int) => Person): Person = {
     | constructor("John", 42)
     | }
test: (constructor: (String, Int) => Person)Person

scala> test(Person)
res0: Person = Person(John,42)

scala> test(Person.apply)
res1: Person = Person(John,42)

Json4sのJSON ASTからScalaのオブジェクトを生成する

次は、Json4sのJSON ASTからScalaのオブジェクトを生成する方法について解説。

Play-JSONでのScalaオブジェクト生成

Json4sのオブジェクト生成の前に、Play-JSONにおけるオブジェクト生成方法について見てみます。

import play.api.libs.json._
import play.api.libs.json.Reads._

case class Person(name: String, age: Int)

object Main {
  def main(args: Array[String]): Unit = {

    implicit val PersonFormat = Json.format[Person]

    val source = """{ "name": "John", "age": 42 }"""
    val jsonAst = Json.parse(source)

    val result = jsonAst.validate[Person]

    result match {
      case s: JsSuccess[Person] => {
        val person: Person = s.get
        println(person)
      }
      case e: JsError => println(e) # prints 'Person(John,42)'
    }
  }
}

ポイントは、implicit val PersonFormat = Json.format[Person]という指定です。Play-JSONでは、case classのオブジェクトを生成するために、このような指定が必要になります。

Json4sでのScalaオブジェクト生成

では同じようにJson4sでオブジェクトを生成してみる。

import org.json4s._
import org.json4s.jackson.JsonMethods._

case class Person(name: String, age: Int)

object Main {
  def main(args: Array[String]): Unit = {
    implicit val formats = DefaultFormats

    val source = """{ "name": "John", "age": 42 }"""
    val jsonAst = parse(source)

    val result = jsonAst.extract[Person]

    println(result) # prints 'Person(John,42)'
  }
}

少し形式を変えて、case classではなく、通常のクラスとして定義してみます。

import org.json4s._
import org.json4s.jackson.JsonMethods._

class Person(val name: String, val age: Int)

object Main {
  def main(args: Array[String]): Unit = {
    implicit val formats = DefaultFormats

    val source = """{ "name": "John", "age": 42 }"""
    val jsonAst = parse(source)

    val result = jsonAst.extract[Person]

    println(result.name) # prints "John"
    println(result.age) # prints "42"
  }
}

unapplyメソッドが無いので、個別に出力していますが、case classでなくてもオブジェクトが得られていることが分かると思います。

一方で、Play-JSONでは通常のクラスに変更するとコンパイルエラーになります。No apply function found for example.Personと、No Json deserializer found for type example.Person. Try to implement an implicit Reads or Format for this type.というエラーが出ます。

これは他のScala用のJSONライブラリでも同様で、case classの場合は、コンパニオンオブジェクトを渡したり、予め利用するcase classの型を登録しておいたり、通常のクラスであれば、自前で変換方法を詳細に定義する必要があります。

しかし、Json4sではどれも必要ありません。

なぜでしょうか?

というところで次回に続きます。