よく初心者向けの定番書籍として『リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)』の名前が上がるけど、『コーディングを支える技術』もなるべく早い時期に読むことをお勧めする1冊だと思う。
この本の冒頭で、技術の学び方には、以下の3つがあると説明している。
- 比較から学ぶ
- 歴史から学ぶ
- 作ることで学ぶ
「作ることで学ぶ」系の本も非常に有効だけど、この本は筆者は「比較から学ぶ」「歴史から学ぶ」に多くページを割いていると書いている。
そう、いろいろな言語を複数比較しながら解説が進むところが良いのだ。現代では、ただ一つの言語だけですべて賄える、という訳にはいかず、さまざまな言語を使っていく必要がある。そしてそれぞれの言語の機能にはそれぞれ由来や思想がある。
プログラミング言語のさまざな機能を例示しながら、「なぜその機能が必要か」「この言語ではどうなっている、なぜそうなっているか」「どうしてそのような機能になってきたか」ということが丁寧に解説されている。
特に「第4章 処理の流れのコントロール」「第5章 関数」「第6章 エラー処理」はしっかり読むことをお勧めする。特に「関数」では「再帰呼び出し」が出てくるので、ここを理解できれば、もう勝ったも同然。
単に特定言語、特定ライブラリの機能を教えられた通りに使うだけより、背景を理解することで機能に対する理解度が格段に理解が上がり、結果として「何故こうなっているのか?」を考える習慣が身につき、「良いコード」が書けるはずだ。
ぜひ駆け出す前に、読んでみよう。
もちろん『リーダブルコード』もお勧めだけどね。
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
- 作者:Dustin Boswell,Trevor Foucher
- 発売日: 2012/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)