Magnolia Tech

いつもコードのことばかり考えている人のために。

『ライト、ついてますか』は、”問題”の構造と特性の理解への入り口に立つための教科書

原著は1982年、邦訳も1987年に出版されている歴史ある1冊。

そういえば読んでいなかったなーと思って、購入。奥付を見ると、今年の4月で初版82刷とのことで、年2回ずっと増刷していることになる。


「問題とは何か?」「問題にはどんな構造や特性が有るのか?」ということが色々な事例や、サンプルをもとに解説されていて、それがすぐに役立つかは分からないけど、少なくとも解けない問題に直面した時に「そもそも......」から始めて考え方を整理する時が来るときっと役にたつ内容が並んでいる。

当然、名言のオンパレードで、ここで全部引用したくなるけど、そこは皆さん買って読んでみてください。

ただ、「問題を解く姿勢」という意味では、Dick Hammingの「誤った問題を正しく解くよりも、正しい問題を誤った方法で解く方がよい」という名言も有って、問題を解くのが仕事であるエンジニア向けの書籍にはこの手の名言がたくさんありますね。

一箇所だけ、ここだけは引用したいところがあるとすれば、以下の1節です。

現代社会の多くの問題が、システム設計家や意思決定者が自分たちが「責任を負って」いる問題を体験していないことに起因している、ということを、すでにわれわれは何回も目のあたりにしてきた。

これは、1000回くらい「分かるー」と首がもげるくらい頷きたくなる。

問題を、より解決な困難な問題へ押し上げているのは、「問題に対する関わり方」の違いに起因することがあまりに多いし、多すぎる。

これが40年以上前に分かっているのに、本質的には現代でも全然変わっていなくて笑ってしまうくらいだ。


以前から問題に発見と解決には「当事者意識と危機感」が無ければいけないと思っていて、なるべく「問題が存在する、その場所」から離れないように心がけてきた。そうすることで問題への理解の解像度が上がるし、解決への時間も短くなっていく。

問題のある場所の外側から何を言っても解決には寄与しないんだよなー