技術書典15で『HATENA TECH BOOK Vol.2』を入手したので、その感想エントリです。
はてな社の有志が集まって作られた技術同人誌、その第2弾。
いくつかの記事を拾い読みした段階での感想
序文
大西さんによる序文。
他の会社であるような「あのプロダクトの裏側大公開」みたいな内容ではなく、「あなたの推しの技術を教えてくだささい」というテーマが設定されているそうで、メンバの興味に任せて色々なテーマが扱われているのが「個性」が見えていいですね。
あと、今のはてな社には、電子・紙書籍制作ツールのRe:Viewの作者、kmutoさんが在籍されているんですね。
Perlの未定義動作110連発
papixさんによるPerlの記事
その場で「Perlの記事、この会場でも他に無くないですか?」と思わず言ってしまった。
Perlに限らず、言語の未定義動作って、未定義ゆえに「これは未定義です」と親切に書かれていることが少なく、意図せず使ってしまうことがありますね。 この記事でも、「未定義動作とは、毎回挙動が変わるのではなく、未来のバージョンでは変わるかもしれない」という意味での未定義なので、その場では困らないことも多いので。
そういう意味ではとても良い啓蒙記事だと思います。
あと、どうやって同人誌で110もの未定義を紹介するか、という点については本誌を読んでみてください。
ラムダ計算で遊んでみよう
todays_mitsuiさんによるラムダ計算の入門記事
たった3 + 1の計4つの構成要素だけで計算機としての機能をすべて実現できるラムダ計算という考え方についての解説記事。
おそらく自然数の定義のところで、「は?」となること間違い無いけど、よく考えるなーって思ってしまった。
ラムダ計算の実行環境を作って提供されているそうなので、遊んでみると面白いと思います。
人事をささえる技術
人事部長onishiさんの、人事としての活動を技術を使って改善する話。
社員採用の問題点をそれぞれの日数の経過から分析するアプローチは面白いですね、さすが!
採用活動、ほんと早く動かないと良い採用は決してできないので、この手の定量的なアプローチがすごく有効なんですよね 採用にどのくらいの優先度をつけるかは、まさに経営ですね!
と書き始めるとキリが無いのでこの辺で終わりにしますが、技術書典15はオンラインでは2023年11月26日(日)まで開催中なので、気になる本は早めにゲットしましょう!