Magnolia Tech

いつもコードのことばかり考えている人のために。

USB Type-Cに移行して2年経ったので、ケーブルと充電器の選び方をもう一度まとめてみた

2年くらい前にこんな記事を書いた。

blog.magnolia.tech

最近役に立ったらしい。

数日前に、こち亀コラでUSB Type-Cのケーブルが25種類有るってやつがバズってた。うん、あれ無理だよね、区別するの。

というわけで、USB Type-Cに移行してみて2年近く経ったので、MacBook Pro使うなら今ならこうするっていう振り返り的なやつのまとめ。


ケーブル

だいぶ値段もこなれてきたので、所謂全部入り(USB3.1 Gen2で、5AのPD対応)のケーブルを0.5m、1.0mでそれぞれ1本以上揃えておくと便利。

Type-C接続の周辺機器の接続や、スマホの充電には0.5mが丁度いいし、MacBook Proの充電には1.0mが丁度いい。

大事なのは、それ以外のケーブルは混ぜて使わないこと!タグでも付けていない限り絶対に見分けるのは不可能だし、訳が分かんなくなる。

0.5m

0.5mはエレコムのがかなり安くなっているので、これがお勧め(自分が買った時はもっと高かった気がする)。DVDドライブの接続とかに使っている。

1.0m

(厳密には1.0mじゃないけど…)Ankerが出している0.9mが卓上で充電する時に長さが丁度いいし、曲げに強いのでお勧め(自分の机の配置の関係で割と曲げて使うけど、これなら安心できる)。PCを使うような机では、たいてい近いところにコンセントが有るので、MacBook Pro付属の2.0mはちょっと長いなって思ってた。

最近、Amazonで見ると、新製品でThunderbolt3対応のケーブルが出ているけど、1000円くらい高めなのでわざわざ買わなくてもいいかな。

エレコムの1.0mは少し安い。

延長ケーブル

MacBookを買うとUSB PD対応(ただし転送速度は480MbpsのUSB 2.0規格)のUSBケーブル2.0mが付属するけど、USBケーブルを長くして電源ケーブル代わりにしようすると、ケーブルの堅さにより取り回しの柔軟性が通常の電源ケーブルに比べると全然悪いので、普通に電源タップ式の延長ケーブルの方が良さそう。

あと、Type-Cになってから付属しなくなったけど、古くからのMacBookユーザーだったらApple用電源アダプタの延長ケーブルを持っているはずなので、こっちを使う方がいいんじゃないかなって(MagSafe時代の電源アダプタと互換性アリ)。

Apple 電源アダプタ延長ケーブル

Apple 電源アダプタ延長ケーブル

まぁ、わざわざ買うものじゃないと思うけど。

Lightningケーブル

iPhone使っている人は、Type-C→Lightningのケーブルは必ず買っておいた方がいいと思う。iPhoneの同期のほかにも、Magic Trackpad 2の充電とかに使えるし。

以前はApple純正しかなかったけど、最近はAnkerとかからも出ている。

www.ankerjapan.com

充電器

2年経っても純正の充電器を超える決定版が出ていない気がするけど、30wまでだったらAnkerの充電器を買っておけば間違い無い感じ。

60w以上はサードパーティーのやつを買うくらいだったら、素直に純正をもう一個買った方がいいんじゃね、っていう程度の値段の差。

最近、とても小型の充電器がAnkerから出たけど、やっぱり30w。

www.ankerjapan.com

Ankerから最大100wで、Type-Cが同時に2個使える、という待ちに待った製品がそろそろ発売されるので、これが決定版じゃないかなーって。

www.anker.com

HDMI変換

最近は直接Type-Cのまま接続できるディスプレイも増えてきたけど、プロジェクタ接続とかも含めて考えると結局一つは必要、ということになる。

Type-CをHDMIに変換するアダプタは定番アイテムなので、さまざまな製品が売られているけど、いくつか試した結果、Belkinの変換アダプタを使ってる。イベント運営で色々な人のPCを、色々なプロジェクタにつなぐことが有るけど、Belkinのアダプタが一番接続が安定している(写らない!みたいなことが無い)と感じているけど…この辺は完全に相性なので必ず大丈夫!とは言えないのがなんとも。

そして、Belkinの変換アダプタはちょっと高い。

Ankerから出ているHDMI変換アダプタは半額以下だし、探せばもっと安いものも見つかるはず。こちらも一度買って使ってたけど、いつの間にか紛失してしまいました…。

Apple純正は主にMacBook用なのか、電源入力とか色々とついて超高い。MacBook ProとかAirだったらいらないかな。

DVDドライブ

今でもダウンロードより音楽CD買う派なので、Type-C接続のDVDドライブを買った。

たぶん、もうCDのリッピングとかDVDの再生とか、しないと思うけど。

ちゃんとケーブルも付属するけど、分かんなくなるので、付属のケーブルは使って無くて前述のエレコムの0.5mのケーブルを使って接続している。

HUB

MacBook Proを買った直後に、このHubを買ったけど、結局Type-Aを日常的につなぐことが無くて全然使っていない。

ただ、今でもType-Cの入力が電源用と周辺機器用で計2つ有るのは、これしか無い気がする。

HDD

10年くらい蓄積し続けているiTunesのライブラリ(700GBくらい)を収録するために外付けHDDを用意している。

でもコネクタの相性なのか、そもそもそうゆう規格なのか、いくらなんでも外れやすくない?みたいなことがけっこう有る。ちょっとした衝撃ですぐ外れてアンマウントになってしまうのはちょっとなって。

バッテリ

結局意外と電源で何とかなるので、買ってない。

おわりに

意外と、周辺機器をケーブルで接続するってだいぶなくなっているなーって思った。まぁ、人によって使い方は違うので、参考になれば、程度で。

「失敗から学ぶRDBの正しい歩き方」を読んだ

失敗から学ぶRDBの正しい歩き方 (Software Design plus)

失敗から学ぶRDBの正しい歩き方 (Software Design plus)

「失敗から学ぶRDBの正しい歩き方」がようやく発売されて、届いたので読んだ。

まず技術書にはだいたい2パターン有ると思っていて、「全てを深く網羅する辞典のような内容」と、「深い入り口に入っていくナビゲーターのような内容」、この「失敗から学ぶRDBの正しい歩き方」は圧倒的に後者。

きっと、著者の曽根壮大さんの経験から言えば、もっと深いところをいくらでも書けるだろうところを、「更に知りたい人はこの本を読んで!」と途中でこれでもか!というくらい参考図書を紹介しつつ、「このくらいの分量だったらざっと読んで、自分で考えてみて、目の前の設計を振り返ることができるでしょ?」という意図のもとコンパクトにまとめたアンチパターンを、次々に紹介する、といった構成になっている。

紹介されているアンチパターンは「フラグの闇」に代表されるように、「先を考えないと、まぁそう設計しちゃうよね」という事例に対して、「あとでどう困るのか?」「なぜRDBの仕組み上困るのか?」「それをどうやって解消するのか?」という流れで説明が続きます。特に「RDBの仕組み」をセットで説明されているところが、根拠が明確で良いですね。

しかし、ここに出てくるアンチパターン、全部一人でDBもAPも担当している場合はいいんですが、チームで開発してて、DB設計とAP設計を別の人が担当する場合に発生しがちだと思うんですね。

どうしてもお互いの領域に踏み込むのが難しくなってしまい、変えたいけど、変えられない、みたいな感じでこの本に出てくるようなアンチパターンが生まれてしまうので、お互いがこうゆうアンチパターンを共有することでそれを防ぐという意味でも、この本はなるべくチームの境界の人同士が一緒に読んだ方がいいんじゃないかなって思いました。

割と経験が長い人ほど、前半で既に胃が痛くなるような記憶が蘇るようなことがたくさん描かれていると思いますので、自身の経験と共に広めていきましょう。

参加者からみた吉祥寺.pmの魅力について

吉祥寺.pm、おかげさまで4年も続いていて、回を重ねるごとに参加者も増えて、最近では募集開始から1日で50人くらいの定員がすぐに埋まるくらいには盛況になってきた。

でも運営を一人でやっている関係もあって、運営の最中にはタイムキープとか、懇親会の人数の把握、Twitterでの反応とかチェックしていて、どたばたしていて、あんまり冷静にイベントを俯瞰できているとは言えないわけで、正直みんながどんなところに興味を持って参加してくれているのか、実はあんまりよく分かっていないところがあって。

そんな訳で参加経験のある方々にご意見を募集したところ、けっこう集まった。ここに紹介しておきます。

5年目に突入した吉祥寺.pmをよろしくお願いします。


そーだいさんの「失敗から学ぶRDBの正しい歩き方」という本が出版されるそうです

いつも吉祥寺.pmに来て頂いている、そーだいさんが「失敗から学ぶRDBの正しい歩き方」という本を書かれたそうです。

いつもDBの発表を楽しみにしている勢としてはさっそく注文しました。

失敗から学ぶRDBの正しい歩き方

失敗から学ぶRDBの正しい歩き方

WEB+DB Pressの記事も要チェックです。

WEB+DB PRESS Vol.108

WEB+DB PRESS Vol.108

  • 作者: 中野暁人,山本浩平,大和田純,曽根壮大,ZOZOTOWNリプレースチーム,権守健嗣,茨木暢仁,松井菜穂子,新多真琴,laiso,豊田啓介,藤原俊一郎,牧大輔,向井咲人,大島一将,上川慶,末永恭正,久保田祐史,星北斗,池田拓司,竹馬光太郎,粕谷大輔,WEB+DB PRESS編集部
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2018/12/22
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る

いろいろなRDBではないDBも色々な選択肢が有る今日この頃だけど、RDBが無くなることは無いので、しっかり身につけておきたいですね。

技術書のタイトルを人生で置き換える

というツイートをしたところ、ハッシュタグを作って頂いた

そしてトレンド入り…

f:id:magnoliak:20190130234746p:plain
トレンド入り

膨大な量が集まってしまったので、ここでは一つ一つは紹介しないけど、なんとも言えない絶妙な感じの作品が集まっているので、是非ハッシュタグをクリックして欲しいな(「入門 人生」と、「リーダブル人生」が多かった気がする)。

あと、できれば誰かTogetterとかに、まとめてほしい…

そして、どんどん派生していく…


技術書って「問題」を構造化して、解決に導くためのものなので、その「問題」を「人生」っていう問題だらけの言葉に置き換えてもそれっぽく通じちゃうんだろうなーって思った。

でも、なんかインターネットっぽい!って今更思ったできごとでした。

技術書の原著と和訳を両方揃えて読むという英語の勉強法

YAPC::Tokyo 2019でコアスタッフとして、前夜祭LTソンと、本編オープニングをやってきた

f:id:magnoliak:20190127153127j:plain
YAPC::Tokyo 2019のロゴ

YAPC::Asia 2015のLTで、当時丁度「吉祥寺.pm」を始めたタイミングだったのと、YAPC::Asia最後の年ということもあり、「好きなイベントが終わるなら自分でイベントをやればいいんだ」という、まったくプレゼンとして何も成立していない酷いLTをやった。前後のLTのあまりの技術的かつ、エンターテイメント感溢れる内容に比べて、あまりに落差が激しかったので、終わった後しばらく一人で落ち込んでいたのを覚えている。


幸いにもその後吉祥寺.pmはずっと定期開催を崩すこと無く続き、今年5年目に突入した。都内のpmとしては五反田.pmと並んで定期開催できている数少ないpmイベントとして続いている。

参加者も50人を超え、毎回適度に入れ替わり、毎回初めての登壇者も出てくるという、割と良い流れができているのではないかと、自分でも思っている。

そんな縁から、五反田.pm運営の id:kfly8 さんからお誘いを受けて、YAPC::Tokyo 2019にコアスタッフとして参加した。

yapcjapan.org

主に、あまり事前の準備などには参加できなかったけど(ミーティングも直前の一回しか参加していない)、当日に向けて自分だったら主体的に、独立して回せそうなところを相談して引き取っていった。

YAPC::Tokyo 2019 前夜祭

connpass.com

前夜祭ではLTソンをやった。一応「presented by 吉祥寺.pm」とは名付けているが、食事をしながらLTを聴くスタイルなので実はあんまり関係ない。

計13人が集まり、Perlも有れば、イベントグッズの作成まで色んなネタが揃っていて、お祭り感が充分出たかなと。

id:mameco0417 さんの素晴らしい調達力により、テックイベントらしからぬ(?)カラフルな食事と、美味しいビールが揃っていた。

途中休憩を挟んで、食事や飲み物を取る時間を確保したのも幸いしてか、食べ物も飲み物もきっちり消費し切って終わったのが良かった。

ちょっと詰め込み過ぎて、参加者同士の交流の時間があまり取れなかったのは少し反省している。

オープニングトーク

オープニングトークは主に周知事項の案内、ということもあって、ホールの運営担当にアサインされた自分がそのまま担当した。

本当は周知だけでも良かったんだけど、元々のYAPC::Tokyo 2019のテーマである「報恩謝徳」と、最近気に入っている「恩送り」という言葉を組み合わせて、「恩に報いる方法は人それぞれ」というメッセージだけは喋ることにした。

これは自分が、これまでテックイベントに参加して得られたマインドセットみたいなものがもっと広がっていくといいな、と思って吉祥寺.pmというイベントを続けている理由の一つだったりするので。

ホール運営

オープニングトークの後は終日ホール運営に専念。ホールのトークは全部聴いたけど、ホール以外の部屋のトークに興味深いものも多く、後でスライドをチェックしないと…と思っている。

ホール運営については特に事故もなく、つつがなく運営できて良かったと思っているんだけど、もし何か気になることが有ったら、フィードバックをお願いします。

トークについて

色々と挙げだすとキリが無いんだけど、一つこれだけは触れておかないといけないことが有るとすれば、今回ベストトーク賞を取った id:songmu さんのスライドの中に自分の名前が出ていたのが最高に嬉しかった。

色々な人に会った

まさに「Perl界隈の同窓会」という雰囲気で、色々な方々が一堂に会していた。

久しぶりに会う方もいらっしゃれば、一方的にこちらが知っている人にご挨拶ができたり、まったく知らなかった方とも知り合うきっかけにもなった。

次回YAPC::Japan

当然YAPCだけがテックイベントではないけれど、やはり何か一つ独特な雰囲気が有るんじゃないかと思っている。この雰囲気作りに協力が少しでもできた…かもしれない。

次回のYAPC::Japanの開催地はまだ決まっていないのが実情だけど、「我こそは!」と手を挙げる方がいらっしゃったらJPA(Japan Perl Association)に相談すると良いと思う。

誰だってテックカンファレンスを最初からやれるわけでは無いので。

おわりに

というわけで、それぞれの「報恩謝徳」が感じられた最高のイベントだった。

これをスタートに、更に人それぞれの「報恩謝徳」になればいいんじゃないかな。

あと、運営統括の id:kfly8 さんはじめ、最高のスタッフにお疲れ様とありがとうを言いたい。

そして、スポンサーの皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。


ちなみに、冒頭のYAPC::Asia 2015でのLTが酷かった件については、順番的に自分の後にLTをやった id:yoku_0825 さんが、2年越しで吉祥寺.pmに来て下さって「あの時のLTを覚えていたので、来た」と言って頂けたので、今では良い思い出になっています。