Magnolia Tech

いつもコードのことばかり考えている人のために。

USB Type-Cへ移行するためのメモ

MacBook ProのUSB Type-C搭載モデルへ移行するための買い物メモ。USB Type-Cはあまりに難しい。

7/8 追記 USB PDのケーブル最大長を間違えていたので修正(2.0m -> 4.0m)。ついでにモバイルバッテリのことを追記。

充電

USB PDという規格に対応しているので、色々なサードパーティー製が選べるはずが…という状況。

充電器

いまのところサードパーティー製のUSB PD規格にちゃんと対応した充電器はほとんど流通しておらず、ほぼAnker一択の模様。ただし、30Wモデルなので、充電スピードはMacBook Pro付属のものより遅くなる。純正よりは軽いし、価格も安価なので外出先で使う分には良いかも。

参考にしたのはこのサイト。

hanpenblog.com

ケーブル

MacBook Proの純正電源アダプタは61W以上ので、充電には5AをサポートしたUSBケーブルが必要となる。Apple純正のケーブルは当然5A対応だが、明示的にPD 5A対応と書かれたケーブルは意外と少なく、それ以外のケーブルでは3Aまでとなる。

前述のAnkerの充電器は30Wなので、そちらと一緒に使うなら5Aのケーブルは不要といえば不要だが、純正電源アダプタに使うことも考えて5A対応のものを買っておいた方がよさそう。

ただし、そうすると選択肢はほとんど無い。ELECOMあたりがよく売られている。

特に1.0mを超えるものが無い。USB PDの規格上は4.0mまで対応するが、USB 3.1 Gen2のケーブル最大長が1.0mなので、両方に対応すると1.0mまでとなるため(Gen1だと2.0mまでだが、USB PD 5A対応かつ、USB 3.1 Gen1対応で2.0mのケーブルは見つけられなかった)。

ストレージ接続用と共用せず、充電用と割り切った方が良さそう。

なので、Appleはわざわざ「USB-C 充電ケーブル」という言い方をしている。実際にはデータ転送はできるが、あくまでUSB 2.0の規格(最大480Mbps)までしか転送できない。

アップル USB-C充電ケーブル(2m) MLL82AM/A

アップル USB-C充電ケーブル(2m) MLL82AM/A

モバイルバッテリ

USB PD採用の最大の利点はノートPCのモバイルバッテリが汎用化したことではないかと思う。Ankerからリリースされている以下のモバイルバッテリがメジャーな模様。今すぐ必要な場面は無いが、旅行のときには良さそう。

周辺機器の接続

USB Type-A

まだまだUSB Type-A端子が必要に場面も多いので、HUBが必要になる。Touch Bar無しモデルだとUSB Type-Cの端子も二つしか無いので、なるべく集約したいがそうすると、ELECOMのこのモデルくらいしか選択肢が無い。

なぜなら、USB Type-Cの端子が給電用と、周辺機器接続用の両方が用意されているのはこの製品くらいしかなく、たいていはどちらか片方しか無いから。

USB Type-C

ストレージ等を接続するためにはUSB 3.1 Gen2対応のケーブルを用意する必要が有る。5AのUSB PDにも対応しているものが良さそう。

これも選択肢は少ない。ELECOMが用意している。周辺機器接続用なので、0.5mで十分かな。

HDDケースにはUSB 3.1 Gen2対応がいくつか出ている。

HDMI

常時外部ディスプレイを接続することは無いけど、勉強会等で発表する時に必要になる。かさばらないように、単体のHDMI変換アダプタが良さそう。

オルタネートモード

USB Type-Cにはオルタネートモードという別の規格の信号を流す機能が用意されている。Thunderbolt3とか、DisplayPortとか…当面使うことも無さそうなので、割愛。

ただし、端子は同じでもケーブルが異なる(Thunderbolt3は専用のケーブルが必要)等、注意が必要。

Thunderbolt 3 Express Dock HD

金に糸目をつけなければ、このDockが最強と思われるが、4万円超え。

www.belkin.com

おわりに

USB Type-Cはとにかく規格が色々有って、ややこしい。スマートフォンの充電くらいであれば適当に繋がるが、PC用は規格を理解して使わないと、全然思った通りに動かない可能性が高い。

特にケーブル類は買ったらすぐに規格名を書いたタグを付けておかないと絶対に混乱する。