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ネットワーク知識のリフレッシュのために最新の『マスタリングTCP/IP 入門編 第6版』を読んでみた

最初にネットワークの基礎を学んでから随分時間も経ってしまったので、ネットワーク知識のリフレッシュのために『マスタリングTCP/IP 入門編 第6版』を買ってきた。2022年に入って、10年ぶりに改版された第6版が出版されたので、購入のタイミング的には丁度良かった。

QUICや、Wi-Fi 6など、今時のキーワードも網羅している。一方で10BASE2や、10BASE5などの、もうめったに見られない技術も出てきて、さすがに入門書からは消しても良かったのでは?と思ったり......

でもすっかり忘れてた知識を、学び直すことができたので良かった。


いろいろなネットワークの教科書を読んでみると、OSIの7階層モデルが出てきて、物理層から始まる下位レイヤーから、より上位のアプリケーションのレイヤーに向かって解説が進んでいくのだけど、上位の層から下位の層に向けて学んでいく方が良いのか、下位の層から上位の層に向けて学んでいく方が良いのか、ということを考えた。

ネットワークを構築する人の視点だと前者なのだろうし、サーバサイドのアプリケーションを構築する人の視点だと後者の方が良い気がする。ウェブアプリケーションを書く人からすると、物理層のこととか、知識として知っていてもいいけど、まずはそこじゃないよねって話もあるだろうし、クラウドだと、昔のようにインフラサイドの人に、物理スイッチや、物理ルータの設置や設定をお願いすることなく、自分で設定してしまって完結することもあるだろうし。

ウェブアプリケーションを書く人のために、上位のレイヤーから、下位のレイヤーに向けて自分の興味に合わせて掘り下げていく順序の入門書が有ってもいいよなーって思った。


『マスタリングTCP/IP』シリーズ、過去に色んな本が出ているけど、その後アップデートされているものばかりでもないので、発行日とかはよく確認しておいた方がよさそう。

最近アップデートされたのは、入門編以外だと、セキュリティ編が新しくなっている。