今月のソフトウェアデザイン 2023年7月号、ちょっと興味深かったのは特別企画の「GOFデザインパターン歴史探訪」。
DDDとかもそうだけど、原典となる書籍が古くなって、特にアップデートもされていない場合、「原典だから」という理由で読むことをおすすめされても現代と状況が変わりすぎていて、コンテキストが合わず、どこを読めばいいのか分からない、みたいなことに遭遇する。
それが「周辺知識獲得のお勉強」であればまだいいのだけど、実務のためにサクっと「編集者の目を通った情報」を通じて理解したい時にこの手のまとめは凄く助かる。
GoFが生まれた時代的な背景から、そもそも想定されていた適用領域、現代における利用方法までコンパクトにまとまっていて分かりやすかった。
キャッチーなキーワードを「習得しなければいけないもの、知っていなければいけないもの」と必要以上に思わないってことが大事かな、と。
最後のページの広告が、『ちょうぜつソフトウェア設計入門』だったんですけど、こちらも現代におけるデザインパターンががっつり説明されているので、同じように理解する上での参考になると思います。