2023/9/6: なんか、雑に書きすぎたので、全面的に、記載を見直してみた
先日、Keychron Q60という英語配列のHHKB完コピキーボードを購入した(厳密に言うと、スペースキーが少し長いので、完コピではないらしい)。
日常的にWindowsノートと、MacBook Airを切り替えながら使っていて、これまでは切り替える度にMacモードに設定された英語配列のHHKB Professional2を差し替えていた。
HHKB Professional2はキー配列のモード切り替えがディップスイッチ方式になっていて、1日に何度も切り替えるのはちょっと面倒臭いのでMacモードのままの設定でWindowsも使っていた。一方でKeychron Q60は、MacとWinのモード切り替えスイッチが有って、簡単に切り替えられるようになっている。
それぞれ最適な配置になるように、改めてHHKBの配列について調べた。
US配列のHHKB Professional2は、Sun Type-3というマシンのキーボードを出発点として設計されているので、JIS配列版のHHKBとも違うし、一般的な101キーボードとも違って、独特な配列になっている(そして、初代HHKBの発売以来、まったく変わっていない)。
HHKBの配列の経緯については、考案者の和田 英一先生の論文が公開されていて、ここに全て書かれている。特に、一般的なキーボードと違って、Backspaceキーの位置にDeleteキーが優先されて置かれている理由が興味深い。
その後、実際の製品化に向けて、調整が行われた経緯もまとまっている。
特に特徴的な配列といえば、以下の点が挙げられる。
- 他のキーボードでは左上だったり、省スペースキーボードではFn+ESCキーに割り当てられがちな「`」キーが一番右上に配置されている
- 一般的なキーボードでBackspaceキーの位置にDeleteキーが配置されている
- spaceキーの横は、「Altキー」ではなく、「◇(⌘)キー」が配置されていて、Windowsでは使わないMetaキー(又はMacの⌘キー)が割当られている
- 「◇(⌘)キー」 の横には「Alt(Opt)キー」が配置されている。
つまり、「`」キーを除くと、Macで使う分にはあまり違和感の無い配列になっているけど、Windowsだとちょっと違和感がある。
やはりWindowsではスペースキーの横がAltキーであってほしいし、Deleteキーの位置にあるキーはBackspaceキー相当の挙動をしてほしい。できればWindowsキーが欲しい。
一方で、Macで使う分には刻印通りに動いて欲しい。
表にまとめると、こんな感じ。
キーの種類 | Mac | Win |
---|---|---|
左◇ | Command | Alt |
左Alt | Option | Windows |
Delete | Backspace | Backspace |
ただし、これが一度に設定する方法がない。キーマップの配置を変更するツールとか入れればいいのかもしれないけど、それもちょっと環境管理が面倒。
ディップスイッチの設定は、以下のサイトに解説がされている。
Windowsでは、SW1, 3, 5をオンにすると、自分の理想通りの設定になるけど、それだと今度は⌘キーの位置が入れ替わってMacが使いづらくなる...
というわけでHHKB Professional2はメインの場所とは別にWindows機のみを使う場所が有るので、その場所の専用キーボードとして使うことにして、Windows専用のモードに設定することにした。
メインの環境では、Keychron Q60を使うことにした(VIAで、DeleteキーをBackspaceキーに変えるところだけ変えた)。
初代HHKBに一番近いのは、今のモデルだと「PFU キーボード HHKB Professional Classic 英語配列/白」になるそうだ。