いつか行ってみたいと思っているRubyKaigi、なかなか行くチャンスに恵まれないのだけど、だったら代わりに何かRubyに関連したことを...と思っていたら、昨年『Matz Essays Volume 1 1999~2003』と、『Matz Essays Volume 2 2003~2007』が出版されていたことを知り、こちらを読むことにした
書名の通り、Rubyの作者、まつもとゆきひろさんが20年近く前に書かれた古い雑誌投稿記事をまとめた本
この手の古いコンピュータに関するエッセイを読むと、その時代にどんなことが話題になっていたのか、どんな価値観で扱われていたのかが分かって、非常におもしろい
UNIX文化に関する書籍はたくさん有るけど、Rubyというプログラミング言語を軸に、当時のいろいろなコンピューティング環境に触れられていて、より広がりがあるところがこの2冊の特徴
JavaScriptに対する当時の評価とか、日本にRubyのカンファレンスが無かった話とかが、2025年の今から見ると非常に面白い
この本を読んだからと言って、すぐに何か技術が身に付くわけでもないけど、もっとシンプルだった時代を振り返ることで、今でも残っている、通用することってなんだろうな、と想いを馳せるにはいい本だなと思った
たぶん、この先、10年くらい、たまに読み返す気がする
いつ出会っても良いように常に持ち歩いておかないと!!(なぜかポスト内容が上手く表示されていないけど、『Matz Essays』を買ってきたポストを拾っていただいた、という話)
どこかでお会いしたら喜んでサインします。 https://t.co/ZcO11GCBPn
— Yukihiro Matz (@yukihiro_matz) April 19, 2025