Magnolia Tech

いつもコードのことばかり考えている人のために。

小西康陽 / わたくしのビートルズ

普段、本を読むと言えば技術書ばかりで、あまりコラム集のような、明確な目的の無い本を読むことが無い。

ピチカート・ファイヴの…といってもピチカート・ファイヴ解散からもう18年経っているので、さすがにその枕詞はいらないかもしれないけど…小西康陽のコラム集「わたくしのビートルズ」を入手した。

今回もフィクションともノンフィクションともつかない、つかみ所の無いショートストーリーめいたコラムが充実していて、ちょっとした合間の時間に読むのにぴったりの構成。内容よりもリズム感…いつまでも読んでいられる流れるような文章。

1990年代中盤の渋谷系ブームをリアルタイムに経験して、渋谷でレコードばかり買っていた世代としては、小西康陽の名前は特別だ。そして、雑誌や小冊子の、ちょっとしたコラムに小西康陽の名前を見つけると、未だに真っ先に読んでしまう。

約10年おきに刊行される小西康陽のコラム集…「これは恋ではない」「ぼくは散歩と雑学が好きだった」に続く3冊目。以前の2冊の単行本は常に家の本棚の一番いい場所に(ヤン富田の単行本と共に)置かれている。10年後に、新刊のコラム集は刊行されるのだろうか。

ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008

ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008

これは恋ではない―小西康陽のコラム 1984‐1996

これは恋ではない―小西康陽のコラム 1984‐1996