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いつもコードのことばかり考えている人のために。

『はやぶさ2のプロジェクトマネジャーはなぜ「無駄」を大切にしたのか?』は、マネジメントと、運用と、監視が語られた1冊だった

人に「こんな本を読んでいる」とか、「この本が凄く面白かった」と聞くとなるべくすぐに買って読むようにしている。

はやぶさ2」プロジェクトのプロジェクトマネージャーである津田雄一さんが、プロジェクトの立ち上がりから、地球へサンプルを持ち帰るまでの一連の出来事を、プロジェクトマネジメントの視点で書かれた1冊。

タイトルにある「無駄」というキーワードはあまり出てこなかったけど、繰り返し出てきた「想定外を想定する」は運用をする上は本当に大事なことだと自分も常日頃思っていたことなので、凄く共感できた。

また、地球からコマンドを発行しても、届いて結果が返ってくるまで何十分もかかる環境の中で、得られるフィードバックを元に次の一手を考えていく様は「メトリクスを監視すること」の大切さがよく分かる。

あとはやはりメンバに対する機会を与える姿勢と、繰り返される訓練は、先を見据えて組織を作っていくプロジェクトマネージャーにとって一番大事な視点なんじゃないかと。


本屋でこの本を見かけても買うことはなかっただろうなーと考えると、やはり人に紹介してもらった本はまずは読んでみるって姿勢はアリだなーと、改めて実感した。