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いつもコードのことばかり考えている人のために。

『プロになるJava―仕事で必要なプログラミングの知識がゼロから身につく最高の指南書』は書名に偽りのない、全部入りの1冊

予約していたので、早速届きました。

Javaを使ってプログラミングを学ぼうとする人は、とりあえずこれ買っておけばいいんじゃね?っていう全部入りの1冊ですね。

JDKのインストールから、IDE/REPLの使い方、基本的な文法、エラーメッセージの読み方、オブジェクト指向関数型プログラミング、各種ツールチェーン(ユニットテスト、ビルドツール、バージョン管理)と、全部入りの全部入り。

全般的に単なる文法の解説に終始せず、初学者がつまづきやすいところにページを割いているところが良くて、特に「最初からIDEを使う」と、「エラーが出ることと、その読み方を最初から書いていること」、「理解が難しそうな”ループ”の概念にフォーカスしていること」あたりは、上手く理解の解像度に合わせてペースを変えている。


あと、最初からJava17ターゲットにゼロから書き下ろされているので、後から追加されたラムダ式やレコード、新しいswitch構文などが「最初からあるもの」として書かれているのも凄く良い。どうしても歴史ある書籍のアップデートだと、「今頃それを最初に解説する?」とか、「後から追加になった機能の解説の取って付けた感」がすごいけど、この本ではそれが、ない。逆に新しいswitchの構文を先に教えておいて、後から「古いswitchの書き方はこう」と既存のソースコードを読み解くための内容もちゃんとフォローされている。

開発環境の整備も、ちょっとしたつまづきやすいポイント(検索ではJDKのダウンロードページに辿り着くのが大変、とか、IntelliJmacOS版ではOSデフォルトのショートカットキーを変えておいた方がいいとか...)が書いてあるところが良い。


500ページ近くあるので、ちゃんと手元で実行しながら読み進めるのはハードだけど、入門の時くらい最後までやり切ると、必要な知識のベースラインができて良いと思いますし、Java8より前の頃にJavaと、そのツールチェーンを学んだ人にとっては現代的なやり方に知識をアップデートするのにもちょうど良いと思います。

歴史ある言語、みんなこんな感じの解説書があるといいですね。