「ソフトウェアエンジニアは、一定のレベルを超えると、表示されていない全角スペースの存在を察知できるようになると言われている」
— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) 2022年11月23日
それなりの経験を積んでいくと、エディタのカーソルの動きとかエラーの出方とかで、「あーここに全角スペースが有るんだろう」みたいなエスパー力が身に付くわけだけど、人類は道具で進化するので、フォントが最初から全角スペースを可視化してくれていればそんな努力(?)の必要は無くなってしまう。
手前が作ったフォントを使ってるせいで、見えていない全角スペースへの感度は無くなってしまった https://t.co/xi8p1f26FM
— たわら ¦¦ HackGenのひと👨💻 (@tawara_san) 2022年11月24日
crlf「おっと」
— 黒音キト⛏😼VTuber::ブラックITプログラマー (@kurone_kito) 2022年11月24日
tab「オレたちを」
nbsp「忘れてもらっちゃ」
\0「困るぜ!」 https://t.co/VjcNLoOdF4
不可視キャラクタを表示してくれるフォントやエディタの機能、シンタックスハイライト、テストコード、CI/CDの結果、さらにはプロジェクト管理のガントチャートなど……ソフトウェア開発の世界にはいろいろな「見えないことを見えるようにする」取り組みが行われてきた。
成果物を作る人自身、レビューをする人、管理をする人、報告を受ける人、出資をする人……色々な立場の、色々な要望に合わせて可視化が行われる。
ソフトウェア開発のかなりの作業が、プロジェクト管理も含めて「見えないものを見えるようにすること」に費やされている
— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) 2022年11月24日
問題はそれが「誰のために行われているか?」なのだ
そして、その可視化が必ずしも関係者全員に対してプラスの結果だけをもたらすわけではない、みたいなことを先日のこのエントリを見ながら考えた。
このエントリでは、期限をコミットしようとすると、その変動リスクの許容度に合わせてバッファを積まなければならず、その結果、速が出ないことが有る、という話だったのだけど、可視化そのものにかける作業量が、最終成果物を作る作業時間を削ってしまう、みたいなことはよくあることなのだ。
見積を作って、説明して、交渉して、発注したり……という時間が有ればそもそもさっさと作れてしまったのでは?という経験は誰しもあるはずで……
見えないモノを見ようとして、見てはいけないものが見えてしまったり、見ている間に時間が過ぎてしまったり、見ていると思っていたら、見られていたり……でもやっぱり見えるようにはしなければいけなかったりと、かくもソフトウェア開発は難しい。