YAPC::Hakodate 2024 前夜祭でおこなわれた、「必ず来る未来?IT業界での50代をどう過ごす?」という座談会を現地で聞く機会が有った
その座談会を聞きながら、ふと、「上下関係を定義しないと人間関係が作れない人」が居るなぁということを考えていた
先輩と後輩、年齢が上か下か、役職が上か下か、取引関係における発注者か受託者か(本来は対等なはずなのに)...その人のなりの”上と下”の価値観に基づくコミュニケーション...
その関係性が維持されているうちはよいとして、その関係性が維持できなくなったとき...たとえば、その組織を離れたとき、定年を迎えたとき、年下の部下だった人が上司になったとき...受発注関係が無くなったとき...
おそらくそんな転機が早ければ50代、遅くとも60代にはやってくるとして、そのときにその人はどう振る舞うのか?そんなことを考えながら座談会を聞いていた
(ちなみ、座談会に出られていた3人はどちらかと言うとそんな価値観から遠い人たちだな、とも思って聞いていた)
座談会の中で何冊かの本が紹介されていて、その中でも書名から気になってその場で注文し、帰宅してから読み始めたのが『モダンエルダー』という本
エアービーアンドビーに第二のキャリアとして、50代で参画したチップ・コンリーが、その自身の経験と、類似の経験を持つ人たちに取材して書かれている
50代を超えて自身のキャリアチェンジをどうやってやっていくか?年下の人たちとどうやって人間関係を作っていくか?尊敬される、頼られる存在でいられるか?
そんなことが語れている
この本で定義されている「モダンエルダー」は以下の5つの知恵を示しているとされている
- 優れた判断力
- 本物の洞察
- 心の知能指数(EQ)
- 俯瞰的な思考力
- 奉仕の心
これは冒頭で出てきた「上限関係に基づく価値観」とは完全に逆だなーと思って読んでいた
ある日突然自分の振る舞いを変えることもできないから少しずつ変えていくしかないのだけど、果たして自分にここに書かれているようなキャリアチェンジができるか...あと2周くらい読んで考えてみようと思った