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いつもコードのことばかり考えている人のために。

『エンジニアリングマネージャーお悩み相談室』を読んでマネジメントについて考える

著者の新多真琴さん、人生何周目ですか、毎回どの世界線でもマネジメントの仕事してたんですか、それとも各年代が一堂に会して振り返り会でもやったんですか、違いますか、そうですか

まず、エンジニアリングマネージャーからの相談ごとに対して、「気付き」を与えるように行動のヒントを示していく構成になっているのが非常に読みやすいです。

最初から「エンジニアリングマネージャーとは?」みたいな定義から始まる訳ではなく、実際の相談ごとへの回答、という形式なので、実践的だし、納得感も有ります。

トップダウンではなく、ボトムアップ

特に一番最初に出てくる「これまでのできごとを整理してみよう」は、本当に大事だと思います。

日々いろいろなことが過ぎ去っていく中で、個人とかプロジェクトじゃなくて、「組織、チームとして」振り返ってみると、意外な変化に気付くんですけど、案外「分かっているつもり」になってやらないんですよね。


マネジメントの手法に「絶対」は無くて、これさえやればOKというのは無いのですが、とにかく「手札」をたくさん持ち、相手をよく観察し、相手に合わせた「手札」を上手く選択していくことが大事なので、この本でその「手札」を増やすのは有効だな、と思います。

多くの職場では、「マネジメントの手法」を体系的に会社から示されることもなく、「そろそろマネジメントにシフトしてもらって...」みたいな始まり方で、あとはやってみよう、ということになりがちかと思いますが、こうやって有る程度の「型」が見えてくることで、初動が変えられていくはずです。

ただ、まったく同じ問題に、まったく同じ解決法が必ず効く訳ではないので、こういう相談ができる相手を会社の中とか、外に用意しておく、EMのイベントに参加して人脈を広げ同じ悩みが共有できる相手を見つける、といった営みが大事ですね。