Magnolia Tech

いつもコードのことばかり考えている人のために。

2021-01-01から1年間の記事一覧

『スクラム実践者が知るべき97のこと』……姿勢や、マインドセットは変わるのか?変えられるのか?

スクラム実践者が知るべき97のこと発売日: 2021/03/23メディア: 単行本(ソフトカバー) 結局は、チームの一員として成果にコミットしようとする姿勢をどうやって一人一人に作っていけるのか?というところに行き着く。 ……のだけど、ではこれまでの「指示さ…

僕らがType-Cケーブル一本でディスプレイ接続を実現するまでの、長い長い道のり

2021/8/9 リンク先を更新 周りを見渡すと、MacBook Pro、iPad Air 4、HP ProBook、Lenovo ThinkPad...と、手元の機器がすべてType-C出力によるディスプレイ接続(と、給電)に対応していた。ディスプレイもASUSのモバイルディスプレイ、NECの4Kディスプレイと…

MultiSync LCD-EA271U-BK気になったところ

NEC 27型4K対応3辺狭額縁ワイド液晶ディスプレイ LCD-EA271U-BK発売日: 2018/11/29メディア: Personal Computers ファームウェアのアップデートが終わり、日常的に使い始めたMultiSync LCD-EA271U-BK。 画質は、非常に良い。今まで使ったディスプレイの中で…

『ドメイン駆動設計』…そもそもドメインに駆動されない設計って有り得るのか?

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計作者:Eric Evans発売日: 2013/11/20メディア: Kindle版 10年前に初めて読んで、数年おきに読み返すようにしているのだけど、読むたびに自分の中でも感想が変わる一冊……エリック・エヴァンスの『ドメイン駆動設計』 世…

人間同士のコミュケーションを始めるにもハンドシェイクのプロトコルが必要なんだよね

「報告」したいのか、「相談」したいのか、「指導」してほしいのか、「決めて」ほしいのか、自分の中でもどれなのか分からないままコミュニケーションが始まる人って居て、そういう人と接する時は、まずコミュニケーションの目的自体を定義するところから始…

一家に一冊『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方』

体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版[リフロー版] 脆弱性が生まれる原理と対策の実践作者:徳丸 浩発売日: 2018/09/20メディア: Kindle版 紙の方が、さっと取り出して、「ほらここに書いてある」って言い易いけど、一方で600ページ超えな…

20年代に『人月の神話』を読むのなら、”第16章 銀の弾などない”と”第17章 「銀の弾などない」再発射”から読むのが良いのではないか

システム開発のオフィスの本棚によく置かれている率が高そうな本と言えばご存知『人月の神話』。 それが読まれているか、読んだ人なりの感想が有るか、更には実践されプロジェクトに反映されているかは、ここでは……あえて聞かないでおきましょう。 あれ?『…

レビューは「書かれていることが正しいか」だけでなく、「書かれていないことが書かれていなくて正しいか」を見ないといけない

レビュー、書いてあることの確認はしやすいけど、書いてないことをどうやって「書かなければいけないけど、書かれてないこと」をどうやって見抜くかってところが腕の見せ所で有り、レビューする意味なんだよね— magnoliak (@magnolia_k_) 2021年3月8日 レビ…

アジャイル人材って、どんな人たちなんだろう?

プロダクト・バックログや、スプリント・バックログに何を入れるべきか、開発する側として議論に積極的に参加せず、タスクを消化するだけだったとしたら、それじゃアジャイルの経験が有ると言えるのか、単にせわしないウォーターフォールに参加していただけ…

古典に学ぶ……『プログラミング作法』……いまでも通用する”全部入り”の1冊

『プログラミング作法』を久しぶりに読み返している。 プログラミング作法 (アスキードワンゴ)作者:Brian W. Kernighan,Rob Pike,福崎 俊博発売日: 2017/01/30メディア: Kindle版 原著は「The Practice of Programming」のタイトルで1999年に出版され、日本…

ドメイン知識は、容易に失われる

以前noteに書いた記事ですが、管理上こちらにも転載。 なるべくドメインを表現したコードにしよう、というのはそりゃそうなんだけど、ちょっとした記述方法だけでもドメインが持っていた意図は容易に失われる(だからこそどうやって表現を残すか考えないとい…

2月のブログの振り返り

ブログのエントリ数を減らすことにしたけど、それでも17本も書いていた。 blog.magnolia.tech これはもっといくらでも突っ込んで書けるネタなので、いつの日か完全版を書きたい。”設計書は、過去・現在・未来のステークホルダーとのコミュニケーションツール…

『プロダクトマネジメントのすべて』はたしかに”すべて”だった

プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで作者:及川 卓也,小城 久美子,曽根原 春樹発売日: 2021/03/03メディア: Kindle版 まず単純に、これだけ多岐に渡る題材を一冊にまとめているところが凄…

技術力の向上に、issueをちゃんと書けるになる訓練をするのが良いのではと思った

とりあえず技術力を上げたいなら、適切にissueが書ける訓練をした方がいいし、添削してくれるひとを身近に探した方がいいissueがちゃんと書ける言語化能力は全ての第一歩— magnoliak (@magnolia_k_) 2021年3月2日 技術力の高い人の特徴の一つとして、言語化…

Percent-Encodingされた'%2F'は'/'と等価なのか

Scalatraで使っているJettyのバージョンを9.4.37.v20210219に上げたところ、テストが通らなくなってしまった。直後にリリースされた9.4.38.v20210224ではまた通るようになった。何が起きたのか? ポイントは、このPRだ。 Fix #6001 separate compliance mode…

コードは、業務のレア度や重要度には関心を示さないのだ

noteからの転載 つまり、何が言いたいかと言うと、タイトルの通り”コードは、業務のレア度や重要度には関心を示さないのだ”ということ。 人間が意味を見出さないといけない。 重要な業務のロジックだから品質保証をしっかりやろう!と言っても、実行するコン…

『要求仕様の探検学―設計に先立つ品質の作り込み』……”要求されなかったことは決して実現されない”なんて話は30年前から言われていたことなんだ

要求仕様の探検学―設計に先立つ品質の作り込み作者:ゴーズ,D.C.,ワインバーグ,G.M.,Gause,Donald C.,Weinberg,Gerald M.,ヤナ川 志津子,純一郎, 黒田発売日: 1993/08/01メディア: 単行本 いつ買ったのかも覚えていないし、確実に買ったまま読んでいなかった…

27inch 4K NEC LCD-EA271U-BKを半額で買った!…だけどMacユーザーは気をつける点が…

NEC 27型4K対応3辺狭額縁ワイド液晶ディスプレイ LCD-EA271U-BK発売日: 2018/11/29メディア: Personal Computers 10年くらい前の印象だけど、NECのディスプレイというと業務用ハイエンド向けで、個人ではなかなか買えないっていうラインナップだった。 その…

rust本

Rustの入門書のタイトル……・実践Rustプログラミング入門・実践Rust入門・プログラミング言語Rust入門・プログラミング言語Rust 公式ガイド・プログラミングRust・Rustプログラミング入門— magnoliak (@magnolia_k_) 2021年2月26日 実践Rustプログラミング入…

『ビューティフル・コード』…美しいコードとは何だろう

ビューティフルコード (THEORY/IN/PRACTICE)作者:Brian Kernighan,Jon Bentley,まつもとゆきひろ発売日: 2008/04/23メディア: 大型本 久しぶりに読み返している。 冒頭の竹内郁雄先生の推薦のことばはこのような書き出しで始まる。 最近,プログラムのコード…

『入門監視』を読んで、僕らはどんな視点でシステムを"診る”べきなのか、考えてみた

入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン作者:Mike Julian発売日: 2019/01/17メディア: 単行本(ソフトカバー) よく考えたら、この本を取り上げていなかった。今更だけど、出版から2年経った今でもまったく色褪せていない。 古代、システ…

駆け出す前に『コーディングを支える技術』を読んでみるのはどうか

コーディングを支える技術――成り立ちから学ぶプログラミング作法 WEB+DB PRESS plus作者:西尾 泰和発売日: 2018/11/14メディア: Kindle版 よく初心者向けの定番書籍として『リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theo…

コードの共通化、再利用という言葉の捉え方

noteからの転載 アイキャッチが作りたいと思ったので、作ってみた。 コードの共通化と、コードの再利用、コード書かない人とコード書く人の間で全く違う捉え方をするよねって思ってる— magnoliak (@magnolia_k_) 2021年2月11日 コードの共通化について 想像…

『Webで使えるmrubyシステムプログラミング入門』は、現場で経験値の高い先輩から指導を受けている錯覚を起こさせる一冊だった!!

Webで使えるmrubyシステムプログラミング入門作者:近藤宇智朗発売日: 2020/11/25メディア: Kindle版 この手のミドルウェア・プログラミング言語の入門・解説書、ひたすら語り口を優しくしているだけだったり、単にリファレンスをなぞっているかのどちらかで…

設計がいつも可視化されているとは、限らない

"意識的に意思決定されたことでなくても、そこに設計が有るんだ、暗黙知として。" 結果的に、たまたまできあがった、明文化されていない仕様は仕様と言えるのか、それは設計と言えるのか、と言えるけど、それがユーザーに見えている挙動である以上は仕様であ…

技術書だけを読んでも何も分からない

noteからの転載 技術書を初めて読み始めた頃、ビジネス書とかマネジメント論みたいな本と違って、書いてある通りにやれば動く、凄い!って思ったけど、すぐに「書いてある範囲のことしか動かない…何も分からない…」という所に行くんだよね…— magnoliak (@mag…

『本を読む本」を読んで考える……技術書は寝かせてから、また読むとよい

技術書、一度読むだけでなく、しばらく経ってから読むことで新しい発見があるので、分からなくてもいいからまずはざっと読むと良い、という話をしました— magnoliak (@magnolia_k_) November 6, 2020 特に設計思想的な話は、自分の経験によってどんどん見え…

『Clean Agile 基本に立ち戻れ』を読んで、”アジャイル”と”ウォータフォール”について考えた

Clean Agile 基本に立ち戻れ (アスキードワンゴ)作者:Robert C.Martin,角 征典,角谷 信太郎発売日: 2020/10/16メディア: Kindle版 原著は2019年に出版されていて、日本でも2020年に翻訳されている。 「アジャイルソフトウェア開発宣言」が2001…

設計書には何が書かれてるべきか

Noteからの転載 —- 設計書は、現在、または過去、未来をつなぐコミュニケーションツールなので、そのコミュニケーション設計をどうするか?って話を抜きに、どう書くべきか?そもそも書くべきか?みたいな議論を始めてしまうと、会話が成立しないことが多い…

プログラミングが上達するコツ

プログラミングが上達するコツ